Amazon CodeCatalystが “Issueへのタスクの追加のサポート” を開始しました
NTT東日本の中村です。
みんな大好きCodeCatalystですが、Issueにサブタスクを追加できるようになりました。
CodeCatalystの概要
CodeCatalystは、クラウドベースの統合開発環境であり、ソースリポジトリ、Issue管理、クラウドIDE、CI/CDプロセスなどの開発に必要なサービスを一つの認証で簡単に利用できる、開発者向けのサービスです。
Amazon Qとも統合されており、Issueを読み取ってAIがコード群を生成する機能開発等も備わっています。
最初はPull-Requestが日本語に対応していなかったりと荒削りでしたが、徐々に機能が追加されている印象です。
"Issueへのタスクの追加" とは
ずばり、課題管理のサブタスク(子課題)を示します。
CodeCatalystはIssueという一つの概念しか無かったのですが、そこにサブタスクの概念が加わったということです。
世の中にはJIRAやBackLog等の課題管理ツールがありますが、その多くはサブタスクが設定できる機能があります。
例えばスクラム開発では、ひと月掛かるタスクを一週間のスプリントの繰り返しで開発を回す場合、ひと月のタスクで毎週の業務をまとめて管理するのではなく、週ごとのサブタスクを親のタスクに紐づけ、親のタスクで進捗を管理すると、細かい粒度で進捗を見ることができるので、課題の管理に役立ちます。
サブタスクが無い場合、「題名_小課題」のようにタスクの題名を工夫して、サブタスクのようなもので管理もできなくはないのですが、やはりサブタスクがあると自然な管理ができるので、便利ですね。
表示場所の確認
簡単なIssueを作成してみました。
Issueを開くと、Commentsの上の部分に、Tasksの項目が表示されています。
サブタスクを追加してみました。
通常のIssueと同じく、ステータスの設定、担当者のアサインができます。
Amazon Qにも割当ができますね(紫色のアイコンがAmazon Qです)
クリックすると、サブタスクの詳細を確認できます。
なお、ここにタスクの追加はできないので、孫課題(サブタスクのサブタスク)のようなものは設定できないようです。
Issueの一覧では、サブタスクの消化状況と、仕掛中のサブタスクがあるかどうかも可視化できています。
進捗率など表示されればなお良いのですが、それでも十分使えるレベルに達していると思います。
データの持ち方を確認
IssueはIndexedDBに格納され、clientState.queries配下に、Issueやマスタデータ等がまとめて保存されています。
親となるIssueです。
Issueに紐づくサブタスクです。
state,data,parentShortIdにより、親となるIssueとの紐づけが行われていることが分かります。
サブタスクという名前ですが、実際は通常のIssueに、フラグがついているだけの課題、と考えて良さそうです。
まとめ
サブタスクの追加により、細かい粒度での課題管理が行えるようになり、使い勝手が良さが増していると感じました。
社内案件でも徐々に利用を深めていますので、利用レビューなどご紹介できればと思います。